積読ダイエットチャレンジ(残1519冊)

日々積み上がる積読メタボを2030年までに解消するレコーディング読書ログ

2022年4月に買った本(13)・読んだ本(20)↓7冊減量

2022年4月に買った本(13)

kindle】『メンタル童貞ロックンロール』森田哲矢

Youtubeさらば青春の光のヒカル謝罪動画を見てからというもの、さらば青春の光の動画を見続ける生活に突入、そろそろ他チャンネルに出演してる動画まで見尽くしたので書籍に手を出した。

 

kindle】『ゴリラーマン40』ハロルド作石

電車の内壁に貼ってあったシール広告を見て、ゴリラーマンの新作が出ていることを発見。まじか!と思って後日Kindleで購入した。懐かしすぎる。高校生くらいの時にクラスで流行って単行本が流通してたなぁ。最終巻まで読んだと思うけど、どうやって終わったのかまったく記憶に無い。

 

Kindle】『望郷太郎(1)』山田芳裕

Kindle】『望郷太郎(2)』山田芳裕

Kindle】『望郷太郎(3)』山田芳裕

Kindle】『望郷太郎(4)』山田芳裕

Kindle】『望郷太郎(5)』山田芳裕

Kindle】『望郷太郎(6)』山田芳裕

Youtubeのおすすめに一話を動画化したものが表示されてたのでちょっと見たところ、めちゃくちゃ面白い始まり方だったので即買いした。山田芳裕へうげものは読んでないけど、デカスロンとか度胸星は読んでたし、遡って大正野郎を読んだりもしてたので内容に対する信頼感もあった。案の定1巻で止まらず、結局既刊の全巻を購入した。

 

【同人誌】『違う風景』まおいつか

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【同人誌】『ゆびさきであむ』まおいつか

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【同人誌】『Tiara』まおいつか

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ピョコタンのメンバーシップで知己を得た漫画家、まおいつかさんの同人誌三冊。絵が好きな感じだったのでとりあえず買える作品を購入した。もっと過去の作品と最新作はタイミングで在庫が無いのか、そもそも印刷されていないのか販売されていなかった。残念。

 

Kindle】『暖簾』山崎豊子

参加しているトーストマスターズクラブで本か映画を紹介する機会があり、どうせなら本と映画の両方を紹介しようと思って山崎豊子原作/ 川島雄三監督の『暖簾』を選択した。紹介のアプローチとしては、基本「原作小説>映画版」ですよね?でも稀に映画も同じくらいかそれ以上に面白いものがありますよ、それは~コイツだ!という感じ。持ってたはずの文庫が見つからなかったので再度Kindle版を購入した。

 

Kindle】『10分後にうんこが出ます』中西敦士

はてなブックマークで排泄予測デバイスの記事を見つけて感動した。上場企業だったら株を買って応援したいと思ったので調べたところ著作があるのを発見・購入。

 

2022年4月に読んだ本(20)

【単行本】『銭の花 上』花登筐

【単行本】『銭の花 中』花登筐

【単行本】『銭の花 下-一』花登筐

【単行本】『銭の花 下-二』花登筐

【単行本】『銭の花 下-三』花登筐

【単行本】『銭の花 下-四』花登筐

★★★★★

一旦転がりだしたら止まらない昭和の浪花節極上エンタメ。舞台は伊豆の熱川温泉なのだが主人公は大阪船場の出身なので「船場もの」と言っても良いかもしれない。本作は七〇年代に「細うで繁盛記」のタイトルでドラマ化され多大な人気を博し、その後も何度もドラマ化されている。近年では二〇〇六年、二〇〇七年にも単発ドラマが作られたようだ。さすが何度もドラマ化されるだけあって、読み始めるとページを繰る手が止まらない。あまりにも面白くて睡眠時間がだいぶ削られた。物語は第二次世界大戦終戦直後から始まる。戦後の食糧難で困窮していた船場の高級料亭の孫娘が、口減らしに伊豆の熱川の旅館に嫁に入ることになる。右も左もわからない新しい居場所で様々な困難にぶつかるのだが、尊敬する祖母が問わず語りに残してくれた商いについての金言と、持ち前の知恵と勇気で困難を乗り越え、引き継いだ旅館を大きく成長させて行く、というのが物語の大きな流れなのだが、キャラクターが立ちまくっているのでグイグイ読めてしまう。本作を魅力的にしているのはなんと言っても主人公の加代と脇を固める「善玉」サイドの登場人物と、向こうを張る「悪玉」サイドの登場人物ではないだろうか。人間観察と心理洞察に長けた花登筐の筆力によって、説得力がものすごい。ただ登場人物の心理を説明しすぎるきらいがあるのが玉に瑕。正直そこまで書かんでもいいのにと思う場面がないでもなかった。ただエンターテイメントなので極限までわかりやすく書くという著者の姿勢は素晴らしい。女性の社会進出が進められた時代の趨勢もあり、この小説でも仕事と育児は両立するのか?という問いが底流として流れている。本書の最後ではその問いとがっぷり四つに組んでいる。そういった側面も本書に単なるエンターテイメントに終わらない深みを与えていると思う。現在は単行本を古書店かオークションサイトで入手するか、蔵書のある図書館に行くしか読む方法が無いので早く電子化して欲しいところ。

 

kindle】『ゴリラーマン40』ハロルド作石

★★★☆

ゴリラーマンって40才やったん?若いなぁ。高校生の頃に読んでた時はちょっと年上くらいのイメージあったのに、っていうところが若干引っかかった。Wikipediaを見ると1988年に連載開始だから、ゴリラーマン48とかなら納得感あったんだが、そうすると恋愛のアングルがかなりキツくなるので40にしたんかな?しかし1巻を読んだ限りでは何をしようとしている漫画なのかいまいち見えてこない。ケンカと野球しかしてないし。おっさんだけどまだまだ若いもんには負けんよ!みたいなおっさん読者の溜飲を下げる漫画なのか?まあそういった部分を期待してなかったわけでは無いけど、それだけってのも読んだ後に虚無感が残るのでおっさんとおばさんの恋愛漫画、それもおっさんが絶対に恋しないであろうタイプとガチの恋愛みたいな展開を、過剰にギャグに走らずにしかも説得力のある形でプレゼンツしていただけたら最高。今出ている恋愛相手の候補は全部レッドへリングで2巻あたりから、例えば自虐の詩の熊本さんみたいな見てくれは悪いけど奥に黄金のハートを宿しているような本命が登場すると勝手に期待している。

 

Kindle】『望郷太郎(1)』山田芳裕

Kindle】『望郷太郎(2)』山田芳裕

Kindle】『望郷太郎(3)』山田芳裕

Kindle】『望郷太郎(4)』山田芳裕

Kindle】『望郷太郎(5)』山田芳裕

Kindle】『望郷太郎(6)』山田芳裕

★★★★

Youtubeの宣伝動画のデイ・アフター・トゥモローみたいな導入がすごく良くて引き込まれて読んだのだけど、なぜ地球で突然スノーボールアースだか氷河期だかの状況になったのか、そういった状況下にもかかわらず太郎の機器だけ何百年も通電していたのは何故か?など、個人的に読者としてもっと知りたい部分がサラりと流されて、物語がどんどん進む。あれよあれよという内に狩猟サバイバル生活になり、狩猟生活を営む村に入り込み、作者はこの話をしたかったんだなぁという感じの原始的状況での人間と人間社会の在り方みたいなお話がどんどん進行していく。上手いのでスイスイ読めるのだけど、レアメタルが通貨の価値の源泉になるなど、かなり疑問のある展開もある。それならこの社会で貴金属はどういう立ち位置にあるのか?と思うのだけど全く出てこないのはさすがに不自然すぎるのではなかろうか。物語も展開を急いでいるように感じられるところもあり、作者が書きたいのはもっと先にあるのかなぁという気がしている。続きが読みたい欲はあるのだけど、ひと段落したのでしばらく物語を追いかけるのは中断してもいいかな。完結してから再度読みたい。

 

【同人誌】『違う風景』まおいつか

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★★★★☆

毒親持ちの女の子が、映画をきっかけに友達になった女の子と仲良くなる。やがて相手も毒親を抱えて苦しんでいることを知り、助けてあげたいと思うのだけど、自分もひょっとしたらもっとひどい状況にあることが恥ずかしくて言い出せず、手を差し伸べることが出来ない、みたいな重めの状況を、独自のかわいい絵柄で表現していて面白かった。お話は重めなんだけど、高いオリジナリティとかわいさが絵にあるので引き付けられる。絵柄の「かわいさ」で売っている漫画は多いのだけど、少女漫画や萌え漫画といった閉じた戦場で勝負しているものが大半なので、独自の絵柄でどのジャンルにも属さないフィールドで勝負している漫画家は貴重と思う。個人的に気になったのは物語のクライマックスと終わり方、そして名前にまつわる奇妙な伏線である。(※ここからはネタバレになるので未読の人はスキップ推奨。)親友の問題も主人公の問題もなんとなく良い方向に向かうアップリフティングな終わり方は良いし、毒親問題は就職のような大きなライフイベントでなんとなく良い方向に向かうというのはありそうでリアルなんだけど、主人公が親友に最後まで自分の母親の問題を打ち明けない展開というか、葛藤の末に最終的に打ち明けないという結論に至るわけでもなく、そもそもそういう選択肢すら主人公の思考に出てこない感じが不思議に感じた。相手が自己開示しているのにもう片方が自己開示しないのはアンフェアに感じる。そのため公園で二人でジュースを飲む良い感じのシーンが若干上滑りしていると思った。公園に逃げた時点で、あれが実は自分の母親だったと打ち明ける場面が入っていた方がすんなり感動出来た気がする。また最後の電話の相手が親友なのか、母親なのか曖昧なところ「西陽がすごいよ~」というセリフも謎めいている。冒頭を読み返すと天才バカボンの「西から昇ったお日様が~」の引用で始まっており、主人公の名前は「あずま」親友の名前は「にっしー」なのである。こういった伏線は何を意味しているのか?「あずま」にとって「にっしー」は本当は一体どういった存在なのか?これは読者を解釈地獄に引き込む罠なのか?表紙絵、タイトル、あとがきを総合的に判断すると「にっしー」は「あずま」に新しい風景を見せてくれた導き手のような存在と私は解釈したのだが、本編の漫画だけでは逆に不穏な印象もあったので、それがもし狙いでないならラストの伏線の回収にもう少し情報補完の余地があるように思った。(例えば表紙絵の主人公の隣りにはもう一人誰かが居るとか)ただそういった謎の不穏さが絵柄のかわいさとのギャップにもなっていて抜きがたい魅力になっていることも否定できないので、これはこれで良いのかもしれない。まとめると、かわいい女の子二人の友情、主人公が何を考えているのかわからない不穏さ、絵柄のかわいさ、それらのコンビネーションのギャップ、これが本作の魅力のポイントなのかなと思った。

 

【同人誌】『ゆびさきであむ』まおいつか

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★★★★

陽キャで人気者のやまさき(やまさきちゃん)と、いわゆる陰キャの金沢さん(ゆっこ)の微妙な関係変化を描いた作品。よく環境の変化でそれまで友人同士だったのに疎遠になってしまうことはあるが、本作もその微妙な関係の変化と、それに対するそれぞれの思いを描いている。小学校での親友同士だったゆっことやまさきちゃんは中学校入学とクラス替えを機に少し距離が出来る。やまさきちゃんはゆっこに対してかわらぬ思いを持ち続けているように見えるのだけど、ゆっこは中学校で他のクラスにも知れ渡るほどの人気者になったやまさきちゃんに対して埋められない距離の開きを感じている。スカートの短さ、第一ボタンを締めないことの持つ意味などの部外者には伺い知れぬ女子中学生ライフのディテールがリアルかつ説得力があるので、ゆっこがやまさきちゃんに感じている距離感、引け目がどういったものなのか私のような部外者にもとてもよくわかった。二人がお互いに抱いている感情は友情なのか?それ以上のものなのか?を匂わせる寸止め感も良い。少し物足りなさを感じたのは『違う風景』にあった何かよくわからない不穏さのようなものが無かったことだろうか。例えば、どちらかが友情以外の感情を自覚しており、その普通でない気持ちに不安・葛藤を感じている、みたいな軸がもう一つあるとより個人的に印象深い作品になったかもしれない。かわいい絵柄に不穏な欲望、みたいなギャップが個人的なツボのようなので。ただ、ひたすらピュアな二人も尊いので、あえてそちらに行かないという方向性も正しい気はした。こういう関係性は読んでいてとても癒される。

 

【同人誌】『Tiara』まおいつか

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★★★☆

30才で彼氏にフラれ、寝過ごして会社を休んだ日に近所の公園で謎のおじさんに出会う。最初は変質者かと思うが、後日別のおっさんに絡まれているところを助けられる。変なおじさんは自称フェアリー・ティアラというヒーローだった…。前2作より主人公の年齢が高くなっているせいか、絵柄もよりリアルに寄せられている。カットの構図もより映像的に見栄えがするものになっている気がする。個人的に白眉のシーンはフェアリー・ティアラの初登場シーン。ティアラのライトが墨ベタを切り裂くように発光して、キリリとした表情とあいまってかっこいい&かわいい&おかしい。他にもアクションを効果的に描いたカットが全般的に増えていて、動画にしたら映えるシーンが多そうだなぁという気がした。絵柄の変更はより動きを映像的に描くドラマを表現するためだろうか。ただ絵柄変更のトレードオフは当然あり、前2作にあった絵柄のかわいさが減少していると感じた。もう目と眉毛が一体になっていないのだ。よりリアルなドラマ、アクションを描くために絵柄を変更したという試みは成功しているとは思うのだが、個人的には独自のかわいい絵柄に魅力を感じていたので、極私的に感じる魅力は減少してしまった。また物語的なつじつまも今一つよくわからない点が多かった。おそらく子供としての欲求を充分に満たすことが出来なかった主人公と、子供のまま大人になったような自称フェアリー・ティアラのおじさん、という対比があると思うのだが、その対比が主人公にとってどういう意味を持つのかもう一つわからなかった。ドラマチックなアクションの魅力はあるので、なんとなく最後まで読めるのだけど、主人公はあのおじさんをどういうつもりで追いかけたのか?あのおじさんが他人の評価を気にせず、もっと自分の人生を歩んでいるように見えて感銘を受けたということなのかなぁ、など考え込むエンディングだった。

 

kindle】『メンタル童貞ロックンロール』森田哲矢

★★★★

ヒカル謝罪動画がきっかけでドハマりしたさらば青春の光、著作があるのを発見して購入した。コンビ作ではなく森田哲矢氏の単著。どうやらダ・ヴィンチで連載していたものの書籍化らしい。内容はびっくりするぐらいゲス。ひたすらゲス。とにかく風俗とナンパと合コンの話しか出てこない。しかもそこで明かされる森田氏の行動が…。全編を通じてホモソーシャルなお笑い芸人ライフが、燃やせとばかりに赤裸々に描かれており、さすが芸人なので内容は面白く読めるのだけど、読んでいて別にここまで知りたくないという気もした。個人的に一番面白かったのは台風の日に仕事関係の4人でデリヘルに行く話。5分おきにホテルに女の子が到着することになり、ジャンケンで順番を決めてホテル前で待機する。一人目は部屋に入ってお店に電話するのでどんな女の子が来るかわからないのだけど、残りの三人はホテル前が見える位置で待機しているのでどんな女の子が入っていくかわかる。まぁ後は当たったとかハズレたとか言う話なんだけど、ちょっとした状況をゲームにする姿勢は楽しそうでもあり、何の因果か仕事関係の仲間で風俗に行く羽目になった状況をなんとか楽しめる状況に持って行こうとする逞しさみたいなものも勝手ながら想像した。というか仮に自分がそういう状況に置かれたらそうでもしないとやってられないと思った。お笑い芸人全員がこういう生活を送っているとはおもわないけど、お笑い芸人の日常生活の一端がわかるという意味で文化人類学的な資料価値もあるかもしれない。ホモ・ソーシャルが濃厚そうな社会なので、サバイブするのは大変だなぁと思った。そこで水を得た魚のように生き抜いている森田哲矢氏には素直に頭が下がる。それにしてもダ・ヴィンチはよくこんな代物を連載したなぁ。

 

【小冊子】『暖簾』劇化 菊田一夫、脚色 八住利雄川島雄三

ci.nii.ac.jp

★★★★

川島雄三の『暖簾』を初めて見た時、あまりに手際が鮮やかで昔の日本映画に対する認識を改めた。日本映画黄金期を支えたのは黒澤明小津安二郎だけじゃないと思い知った。映画『暖簾』は、森繁久彌一人二役も素晴らしいんだけど、特にオープニングの処理が最高なのだ。映画の冒頭5分ランキングがあればかなり上位に食い込むはず。始まり方の秀逸な映画ってそれだけで好きになる。その後山崎豊子の原作を読んで、映画とはかなり違うことにまた衝撃を受けた。初めて原作小説を読んだ時は映画の方が面白いんじゃないかくらいに感じたほどである。その後何かの折に映画の脚本が出回っていることを知って、オークションかオンライン古書店かで購入したのが本書。そのままずーっと読まずに放置して幾星霜、今般やっと読了した。オープニングのシークエンスは原作の諸要素を使用しつつも映画オリジナルの完全創作である。ただただスマート。お松(乙羽信子)の役割は原作ではチョイ役だけど映画ではかなり大きな役になっている。他にも三男の忠平が居なくなっているなど、映画化に際しての省略が目に付いた。脚本を読んだ印象を率直に述べると、映画で見たよりずいぶん暗い話に思えた。終わり方も尻すぼみなので仕方ないのだけど、映画を知らずに脚本だけを読んだ段階では、映画の面白さを判断出来なかっただろうなと思った。脚本から映画の出来を想像する目が自分には無いらしい。そう考えると演者の森繁久彌がどれだけ映画を明るくしていたのか役者の力がいかに大きいかわかる。

 

Kindle】『暖簾』山崎豊子

★★★★☆

映画『暖簾』の原作にして山崎豊子のデビュー作。山崎豊子というと白い巨塔沈まぬ太陽など社会派の骨太な大作小説というイメージが強いのだけど、初期は船場を舞台にした小説を沢山書いていた。今回は映画『暖簾』との比較で読み始めたのだけど、原作の方がより船場の商いの在り方、丁稚生活、戦中・戦後の生活についてリアリティを持って描かれていると感じた。映画で端折られいたり、よりヒロイックに、ドラマチックに、より明朗に描かれている諸々が、すんなりとは行かない現実や泥臭い努力を合わせて描かれている。その分重厚さとリアリティはあるのだけど、映画で描かれたような軽やかな明るいエンタメ性は薄いかもしれない。初めて読んだ時は映画よりつまらないと感じた記憶があるのだけど、今回読み返してこれはこれで読み応えがあり、一筋縄では行かない船場の商いをより身近に感じることが出来た。山崎豊子船場物は未読も多いので引き続き読んで行きたい。

 

総評

本を全然読まなくなってしまったので、シリーズものの小説で読書の楽しみをよみがえらせる作戦に出てみた。結果マイナス7冊と過去最高の積読ダイエットに成功。素晴らしい。この調子で5月も行きたいところ。しばらく堅めの本を読んでたので良い息抜きになった気もする。