積読ダイエットチャレンジ(残1519冊)

日々積み上がる積読メタボを2030年までに解消するレコーディング読書ログ

2022年3月に買った本(2)・読んだ本(1)↑1冊増量

3月は全然忙しく無かったものの、1月~2月のあおりで一度崩れてしまった「本を読む習慣」を立て直せないままだらだらと来てしまった。したがって買った本も読んだ本も記録を付け始めてからの最低レベルを更新。いったん歯車が狂うと立て直すのにホントに苦労する。どんなことでも一度習慣化できると慣性がついて楽に続けられるんだけど、習慣になってしまうと別に楽しくなくなるので飽きてしまうんだな。で、一度それが崩れると、もういっか、てなる。これを再始動させるには、もう一度初心に戻って、そのことそのものの楽しさにフォーカスするしかない気がする。幸い今月読んだたった一冊の本がアタリだった。おかげでこれからまた本を読む楽しさが蘇ってきた気がする。

 

2022年3月に買った本(2)

【単行本】『Unhallowed Metropolis』Atomic Overmind Pres

WikipediaでNeo-Victorianのエントリを眺めてたら(読んでない)、そのものズバリなTRPGルールブックがあるらしいのを発見、てことで何らの前提知識も無く購入を決断。Amazonを見ると新品の扱いは無くてusedでも価格が軒並み一万円オーバーだったのでebayで安めの品を落札した。でも折からの円安だし送料もあるしであんまりお得でもなかったかもしれん。しかも既にRevised版が出てるらしく、Amazonで一万円超えてたのはそっちの方だった。Revisedは中身見て良さそうだったら買うかも。

 

Kindle】『True Grit』Charles Portis

コーエン兄弟が2010年に再映画化したジョン・ウェイン主演の「勇気ある追跡」の原作小説。映画は「トゥルー・グリット」も「勇気ある追跡」もどちらも見てないのだけどお話が面白そうだったのでポチった。西部劇小説はまったく掘ってないので金脈があるかもと期待している。

 

2022年3月に読んだ本(1)

【単行本】『うらおもて人生録』色川武大

★★★★★

人生の先輩がざっくばらんに人生の生き方を話してくれた、という感じの本。裏面版「君たちはどう生きるか」みたいな。本書は著者が新聞か雑誌かに連載したものの書籍化らしく、具体的な読者層を意識した語り口が、身内で一番親しい親戚のおじさんが話してくれてるような親近感を生んでいる。わたしは著者のことはもっぱら阿佐田哲也名義の麻雀小説でしか知らなかったんだけど、第一話から自己開示がうまくて、一瞬でこのおっさんは信用できる、と思わされてしまった。この本を読んだら誰でも著者のことが好きになるのではないだろうか。ひとつひとつのエピソードに著者の飾らない人柄が感じられるし、平凡とは程遠い人生体験を通して体得した著者独特の哲学には高い説得力がある。ぶっちゃけ本書に書いてある知見のほとんどは著者の賭博体験から引き出されており、「運」、「運の流れ」など、それ迷信でしょうとしか言いようがないものなのだが、その後の社会人生活、作家生活に裏付けられているため、安易に否定し難い迫力があるのだ。正直理解できない部分もあるが、繰り返し読みたくなった。