積読ダイエットチャレンジ(残1519冊)

日々積み上がる積読メタボを2030年までに解消するレコーディング読書ログ

2021年10月に買った本(7)・読んだ本(10)↓3冊減量

2021年10月に購入した本(7)

10月は7冊購入した。内リアル書籍は新書1冊。これは電子書籍版が無かったので仕方ない。残りは当然電子書籍だが、全てBookWalkerから購入。メインで使っているKindleじゃないのは、KADOKAWA株主優待でもらったポイントカード4500円分を消費したかったから。三年以上の長期保有者には特典でBookwalkerで使えるポイントが4500円分もらえる。配当もあるし、本好きにはなかなか良いと思う。ちなみにBookwalkerはここでしか読めない電子書籍があったので使い始めた。

group.kadokawa.co.jp

 

【新書】『ポンペイ・グラフィティ―落書きに刻むローマ人の素顔』本村 凌二

今月読了した『歴史を変えた火山噴火』で紹介されていたので購入。

ヴェスヴィオ火山の火山灰で埋もれていたポンペイはそのおかげで壁画や落書きの保存状態が良かったらしい。本書はその落書き群を紹介・解説したもの。当時の壁画・落書きから伺える当時の人々に思いを馳せられそう。こういうのが歴史ロマンだなぁと思う。

 

【BookWalker】『任天堂“驚き”を生む方程式』 井上理

任天堂の元社長、山内溥に興味があり購入。本人の著作を探したが見つからなかったので評価の高い本書を選択した。エピソードや名言の多い経営者なので、いろんな媒体で見聞きはしていたものの、まとまった書籍を読んだことが無かったということもある。

 

【BookWalker】『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(1)』ナガノ

【BookWalker】『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(2)』ナガノ

知り合いの紹介+おすすめ記事を見て購入。

nlab.itmedia.co.jp

 

【BookWalker】『サラ金の歴史 消費者金融と日本社会』小島庸平

こういうテーマを絞った通史的な本は買いたくなりがち。日本社会のダークサイドにも触れざるを得ないトピックなので、それへの興味もあり。

 

【BookWalker】『宮沢賢治の青春 “ただ一人の友”保阪嘉内をめぐって』 菅原 千恵子

どこかでおすすめ記事を読み、Amazonウィッシュリストに入れていたのをBookwalkerのポイント消費のこの機会に購入。書簡が見つかったかなにかで新事実・新発見のようなものがあったらしいという、うっすらとした記憶あり。言わずもがなだが、そもそも宮沢賢治が好きだから買ったのだが、まとまった本を読んだことはなかったと思う。

 

【BookWalker】『決定版 私の田中角栄日記』 佐藤昭子

田中角栄本はちょくちょく買っている。ただ買うだけで読んでいない。そろそろ手を付けたいとは思っている。田中角栄のような個性の強い個人を除いてはこれまで政治に興味が無かったのだが、人間のエゴのぶつかり合いがライブで一番味わえるのは政治なのではないか?という気付きを最近得たのでこれから詳しくなりたいと思っている。

 

 

2021年10月に読了した本(10)

実は10月の最終週まで、買った本>読んだ本 だった。このままでは積読山脈がプラス成長してしまうので、ラストスパート。なんとかマイナス成長に持っていけて、積読山脈を3冊とは言え少し取り崩すことが出来た。とは言え読んだ本には一貫性が無く、もう少しテーマを絞って山を崩して行きたいところ。だがそのためには蔵書の整理をしなければ。蔵書管理アプリでバーコードで読み取り登録できるものがあるらしいので、それを使って効率的な整理をするつもり。積読もテーマごとに山を分けて各個撃破した方が頭にも残りやすいはず。

 

【BookWalker】『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(1)』ナガノ

★★★★

購入のきっかけになったレビューで言い尽くされているが、ハチワレの登場で物語に深みが出てきている。今後どうなるのか楽しみ。

 

Kindle】『老廃物を流す「官足法」で治る!』行本昌弘

★★★

近所の公園に足つぼロードがあり、歩いてみたら痛気持ちいい感じがしたので、足つぼマットとこの本を購入。官足法は台湾人の官有謀氏が編み出したもの。著者の行本氏はその日本への紹介に関わった人らしい。内容は足のツボを刺激すれば万病に効くということと、どの箇所を刺激すればどんな病気に効くかが書いてある。真偽は不明。足つぼマットも買った当初はフミフミしていたけど、しばらく踏めていない。これを機にまた少しずつ踏んでみるか。

 

Kindle】『空気を読まずに0.1秒で好かれる方法。』柳沼 佐千子

★★★★★

他人にいかに好印象を与えるかというテーマで、ここまでの実践性を備えた本はないのではないか?と思わせるほどすごい本。プロローグから、何もしていないのに他人からことごとく嫌われてしまうという自己開示があり、そこからいかに他人に好かれるための努力を積み重ねて来たのかが語られる。その努力の末に掴んだ気づきがタイトルにつながる『空気を読まずに0.1秒で好かれる方法』というわけだ。この空気を読まずに0.1秒で好かれる方法というのが滅茶苦茶具体的かつ実践的なため自分にもできそう、と思わせる力がすごい。ただこれを実生活で実践するのは自分自身の照れや、突然ふるまい方が変わったことにたいする周囲の違和感という高いハードルがある。本書はそこにも抜かりなく対応しており、著者自身が感じた抵抗感とそれをいかに乗り越えたのかのエピソードが的確に用意されている。巻末のケーススタディの量と具体性も素晴らしい。営業職など相手の好意をどうしても勝ち取らなければならない業種の人や差し迫った必要にかられている人は本書を買って、後は実践あるのみではないだろうか。

 

Kindle】『らんぷの下』一ノ関圭

★★★

名前と評価は聞いていたのだが、なかなか読む機会がなかった。先日Kindle版が出ているのを見つけて購入。絵の巧みさを褒められていることが多い印象があるのだが、個人的には劇画的な画風に古さを感じてオリジナリティを見いだせなかった。劇画をほとんど読んでこなかった人間なので、著者が劇画系の漫画家のどういう系譜にあるのかもわからない。内容がちょっとエロいのでケン月影とかを連想したが、正直自分の教養では正当に評価できない作家と思う。話も全般的に暗いし、探偵物の第1話(それ以降描かれなかった)みたいなのもあって微妙。内容的に一番良かったのは「裸のお百」。日本での洋画の黎明期に裸婦モデルとなった女性の話なのだが、虚実皮膜を地で行く物語の展開も骨太だし、大きな流れに翻弄され、傷つきながらもささやかな夢を見て、全てを失う女性の生きざまが、突き放した距離感で描かれていてなんかすごい。最後のカットでは女性について一言も触れずに、それでいてその女性が生きていた矜持を見せる手法が、非常に抑制が効いていて、かつ映像的なのに感動した。これはいつか映画で見たい話。

 

【ソフトカバー】歴史を変えた火山噴火』石 弘之 

★★★★

「自然災害の環境史」という副題で、火山噴火が人類文明に与えて来た影響を概説した本。豊富な実例でどの噴火がどんな影響を与えたのかを分かりやすく説明している。被害と影響の甚大さに驚く。火山噴火の影響で気候が変化し、人類が服を着るようになった説などをコロモジラミの痕跡から語ったり、ネアンデルタール人末期のの遺骨の栄養不足の痕跡からなぜ彼らが絶滅したのかの説を挙げていたり、火山と関わらない部分でもエビデンスに基づく考古学的知見がさらりと出てくるのが素敵。火山噴火にまつわる影響で特に印象的なのは世界的な飢饉もそうなのだが、1883年のクラカタウ島の大噴火にまつわるエピソードだ。噴火後の三年にわたって空気中を漂うエアロゾルの影響で、世界中で美しい夕焼けが見られたという話。ムンク「叫び」の背景もその夕焼けを描いたという説もあるらしい。不謹慎だが、そんな夕焼け見てみたい気もする。

 

Kindle】『ぼくが小学6年生の夏休みに書いた日記帳』 ピョコタン

★★★
「底辺漫画家」ピョコタンが小六の時分に書いた夏休みの日記帳。ピョコタンファン以外が読んで面白いか疑問だが、リアル小学生の夏休みの日記帳がどういったものか、という民俗学的資料的価値もある。日記のフォーマットに起床と就寝の時間の記入欄があるのも面白い。わたしが小六の頃のと比べると、ピョコタンははるかに質の高い日記を書いている。結語が「面白かったです。」になるのは変わらないのだが、それに至るまでの描写が割と細かい。また絵もしっかり描かれていて味わい深い。私の夏休みの日記は「今日は〇〇君と、□□君と、△△君と遊びました。面白かったです。」くらいしか書いていなかったし、絵なんか一回も描いた記憶がない。

 

Kindle】『笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳 戦国時代』房野史典
★★★☆
戦国時代のエピソードを、芸人でもある著者独特のノリで語った、いわば現代の講談本。正直最初はなじめなかったが慣れたのか後半は楽しめた。ノリに付き合えればいけると思う。ただ、どちらかと言うとYoutubeで見たい芸風だな、と思って検索するとチャンネルがあったので一本見てみた。本で読んで想像したノリより話し方が落ち着いていて教育的な印象。ただちと長い。一本10分程度に抑えてほしいところ。ある程度背景の説明はすっとばしてキモだけ話した方がテンポ良くなりそう。同じ系統のネタをやるYoutuberとしては非株式会社いつかやるがもっとオタクっぽいノリで熱く語っていてYoutuer的なノリには適っているように思う。

 

Kindle】『岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。』岩田聡
★★★☆
ピョコタン岩田聡追悼動画を見て購入。内容はほぼ日の岩田さん発言をまとめたもの+α。ほぼ日に載っていたものは昔読んだ記憶があるので正直お得感はない。読んだことのない人なら一か所にまとまっている利便性もあるしメリットはありそう。新録の糸井重里、宮本学の岩田氏に対する言葉が胸を打つ。

 

【文庫】サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』正垣泰彦
★★★★★
なぜ買ったのか忘れてしまった。帯に「ネットで話題沸騰!」とあるので、話題沸騰した時にポチったと思われる。一言で言うと名著。創業から一定の成功をおさめるまでの苦労エピソード、経営哲学、日々注視している指標などメモりたくなる箇所が盛り沢山。創業者自ら語っているというポイントも高い。飲食業で長く戦い、しかも勝ちをおさめてきた人物が語る言葉は重みがある。

 

【ソフトカバー】『キッチンで読むビジネスのはなし』一田憲子 
★★
 数年前にKadokawa株主優待でゲットした一冊。主婦に向けたビジネスの啓蒙書ぽいタイトルなのでわかりやすいだろうと思い選択した。内容は著者の個人的な知己らしい経営者へのインタビュー集とそれからの学びをまとめたもの。しかし何かフワっとした印象がぬぐえず読むのに苦労した。本を書くにあたっての目的意識や問題意識といったコアになる熱意が薄く、わたしのおしゃれな人脈を披露します!以上のものになっていない気がしたので興味が持続しなかった。著者のファンなら楽しめたかもしれない。また、わたしが対象読者像から完全に外れているというのもあるだろう。合間に語られる自分語りから察するに著者の経歴は面白いしインタビューイの人選も界隈でない人間からすると珍しいので、何かコレを伝えたいという熱量があればもっと面白いものになっていた気がする。奥付を読むと、もともとWeb記事を仕立て直したものということで納得。抜きがたい身辺雑記感はここが原因か。